手数料の理解:信託報酬とその他の費用

投資信託を選ぶうえで、忘れてはならないのが「手数料」のチェックです。運用成績が良くても、手数料が高ければ利益が圧迫されてしまいます。ここでは、特に重要な「信託報酬」と「その他の費用」について解説します。

まず、信託報酬とは、投資信託を運用・管理するための費用です。投資信託を保有している間、毎日少しずつ差し引かれており、運用会社・販売会社・信託銀行に分配されます。たとえば年率0.5%の信託報酬であれば、年間で投資額の0.5%が手数料として引かれる仕組みです。

次に、見落としがちなのがその他の費用です。これは「監査報酬」や「売買手数料」など、運用にかかる実費であり、ファンドによって内容や金額が異なります。事前に具体的な額が明示されていないことも多く、目論見書や運用報告書をしっかり確認することが大切です。

手数料が低ければいいというわけではありませんが、同じような運用方針なら、コストの安いファンドの方が効率的に資産形成が可能です。インデックス型のファンドは信託報酬が低い傾向があるので、コスト重視の方にはおすすめです。

投資信託を選ぶ際は、利回りだけでなく、「実質的な手取り利益」に注目して、手数料もチェックしていきましょう。

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