投資信託を始めると、気になるのが「手数料」。実はこの手数料、投資の成果に大きな影響を与えます。今回は「信託報酬」と「その他の費用」、そして特に手数料が高くなりがちな「アクティブファンド」について、わかりやすく解説します。
信託報酬とは?
信託報酬は、ファンドの運用や管理にかかる費用で、保有中ずっと発生します。たとえば信託報酬が年1.0%なら、100万円預けていると1年間で約1万円が差し引かれるイメージです。知らないうちにコストとして引かれているので、意識しないと気づきにくいのが特徴です。
ファンドはなぜ高い?
投資信託には「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類があります。
アクティブファンドは、運用のプロが市場平均を上回る成果を目指して銘柄を選びます。そのため、調査や分析にコストがかかり、信託報酬も高め(年1~2%前後)になるのが一般的です。
一方、インデックスファンドは市場平均(たとえば日経平均やS&P500)に連動する運用を行うため、信託報酬が低く(年0.1%前後)設定されています。
アクティブファンドは高コストでも良い成績を出すものもありますが、長期的にはインデックスファンドに勝てないことも多いため、選ぶ際は慎重な判断が必要です。
その他の費用にも注意
・購入時手数料:買うときにかかる費用(無料の「ノーロード」もあり)
・信託財産留保額:解約時にかかる費用(一定の割合を差し引かれる)
・売買コスト・監査費用:ファンド内で株や債券を売買したり、監査を受ける際にかかる間接的な費用
これらも含め、目論見書や運用報告書にすべて記載されています。
まとめ:コストを知ることが第一歩
手数料は「見えないけど確実に減るコスト」です。特にアクティブファンドを選ぶ場合は、費用に見合う成果が出ているかどうかをしっかり確認しましょう。投資で成功するためには、「いくら増えるか」だけでなく「いくら減るか(コスト)」も意識することが大切です。